「ご挨拶」
宮崎大宮高等学校弦月同窓会
会長 内藤 泰夫
“日本のひなた 宮崎県”最近宮崎県がキャッチフレーズとして使用している文言です。
私はこのことばが大好きです。神々の国、日出ずる国、日照時間全国トップクラス、そしてそこに居住している県民には、明るさがあります。
わが母校、宮崎大宮高校の校歌の一番も、“黒潮岸を洗ひ 日の輝くところ”で始まります。まさに私たちは太陽の恵みをいっぱいに浴びながら、のびのびとした県民性の中に、豊かに生きています。
高校を巣立ち、一年、二年と時を重ねていくにつれて、なつかしく思い出されるのが、高校三年間の生活ではないでしょうか。
社会にとび込む前の、青春真っ盛りの学校生活、旧制宮崎中学校、旧制宮崎高等女学校の輝かしい伝統を引き継いだ、時には厳しく時には伸び伸びとした自由な雰囲気の中に学んだ高校三年間の思い出は、いつまでも同窓生の心に住みついていることでしょう。
伝統ある弦月同窓会の会長にとの声がかかった時、私は大きなとまどいを感じました。
思えば第八回卒業ですが、私自身なんら傑出したものもなく、平凡に生きた存在でありました。しかし、三年間共に学んだ学友は、一人ひとりがかけがえのない存在であり、社会に出てそれぞれ道は異なっても、互いに励まし合い、相談にのってくれる仲間でした。
卒業した学校が同じということは、先輩、後輩、同僚の距離をいっきょに縮めてくれ、親しみが一層増します。ここに同窓会のよさ、意義があるのではないでしょうか。そして、
“あゝ、あゝ、永遠の星座 大宮 大宮 大宮 我らが学園”
と声高らかに歌う時、伝統ある弦月同窓会は最高潮になります。
皆さま、同世代の同窓会、地域での同窓会そして全体が顔を合わせる同窓会総会・懇親会に、進んで足を運ぼうではありませんか。そこには遠慮のない仲間が待ち、先輩、後輩が待っています。
楽しく、心豊かな弦月同窓会の発展を祈りつつ、私の就任のあいさつといたします。