ご 挨 拶
校長 飛田 洋
宮崎大宮高等学校弦月同窓会会員の皆様には、ますます御健勝で御活躍のことと存じます。
新任の校長の飛田でございます。本年4月1日付けで隈元前校長の後任として赴任いたしました。創立120年の歴史を刻む、この宮崎大宮高等学校に務めさせていただく幸せと責任の重さを感じております。どうぞよろしくお願いいたします。
創立120周年にちなみまして本校といたしましても、本年10月25日に同窓会会員の皆様のご協力をいただきながら、記念行事を実施する予定としておりますが、その中では、同窓生である北海道大学総長佐伯浩様(高校12回卒)のご講演や、マジシャンDr.ZUMA様(高校33回卒)によるマジックショー等の計画をいたしております。お時間が許せば、同窓生の皆様にもどうぞお運びをいただければと思います。
ところで、本校は、現在、各学年普通科8学級、文科情報科2学級、全学年で30学級、1210名が在籍しております。本県普通科高校におきまして昭和38年から続いてまいりした通学区域の制度が平成20年度入学生から廃止され、文科情報科に加え、普通科でも、県内どこからでも入学出来るようになりました。少子化による生徒減少期ではありますが、お蔭様で、本校は皆様の築かれた伝統や恵まれた環境にもあるため、本年度も多くの中学生が本校を志望してくれました。
また、県内高等学校でも最も斬新な作りである木質化を取り入れた新体育館の完成や人工芝のテニスコートの竣工、第3棟の耐震改修工事など、学校環境も整えて来ているところであります。
ところで、社会の変化とともに、学校教育を取り巻く状況も大きく変化しております。従来の知育に比重を置いた指導だけでは、進展変化する今の社会に対応できなくなるという危惧の声があり、「人間力」や「生きる力」の養成が強く叫ばれていますが、幸い本校には心身が健全で調和のとれた人づくりを教育の基本とする精神が受け継がれていることに改めて気づかされます。
今後とも、宮崎大宮高等学校の教育の理想とする「真理を探り、美にあこがれ、善を行う、心身ともにバランスのとれた人間」の育成や、大宮文化のシンボル・校是である「自主自律」、「稚心を去れ」、「質実剛健」の精神など、よき伝統を受け継ぐとともに、常に進化し続ける大宮を目指して、教職員・生徒が心を一つにして取り組んでまいりますので、同窓生の皆さんの一層の御協力・御支援をよろしくお願い申し上げます。