現在、宮崎大宮高校の美術部・写真部・書道部が年1回合同で開く作品展が宮日会館1Fロビー及び2Fギャラリーにて開催されています。
期間は、平成28年3月22日(火)~3月27日(日)までの午前10時~午後18時まで(最終日は15時まで)で、入場は無料となっています。
弦月同窓会員で興味のある方は、是非足をお運びください。
宮崎大宮高校 美術部・写真部・書道部 作品展のご案内
橋本君が小論文コンテストで大賞を受賞しました。
文化情報科1年の橋本康平君が、第10回NRI学生小論文コンテスト(野村総合研究所主催)の高校生の部において、大賞を受賞しました。
NRI学生小論文コンテストとは、日本と世界の未来について、次代を担う若い学生に考える機会を持ってもらうことを目的に創設された論文コンテストです。
今年、高校生の部では2,433点の応募があったなかから、橋本君が見事、一人しか選ばれない大賞を受賞しました。本県からの大賞受賞は初めてです。
詳細は、下記HPご覧下さい。
https://www.nri.com/jp/event/contest/result/index.html
平成27年度 大宮ハローワークが開催されました
平成27年9月19日(土)に、PTA主催で「平成27年度 大宮ハローワーク」が開催されました。
大宮ハローワークとは、様々な職業で活躍されている方々が、その仕事の内容や職業観・勤労観などを講座制により現役大宮高校1・2年生へお話するという企画です。
当日は、卒業生である弦月同窓会員を中心に26名の講師が集まり、生徒たちへ講義を行いました。
また、各講師による講義に先立ちまして、弦月同窓会の青木会長より該当生徒全員に向けての基調講演が行われました。
今回の講師の一人である第54回卒の牟田圭佑氏へインタビューを行いましたので、青木会長の基調講演内容とあわせて以下をご覧下さい。
①青木会長による基調講演内容
「重厚長大から軽薄短小へ~これからの時代を考える~」
宮崎大宮高校弦月同窓会会長 青木賢児
1.ボーイングB29
私が宮中1年の時、学校から帰ると家の玄関先に、アメリカの爆撃機ボ
ーイング29からの爆弾が落ちて家が全壊していました。この日、昭和20年5月11日は、宮崎市の空襲としては最も被災者が多く、付属小学校の生徒を中心に市民38人が犠牲になりました。
私は大宮高校に進学すると映画研究会に所属したのですが、当時封切りされたイタリア映画は「戦火のかなた」「無防備都市」など、日独伊三国同盟の一員であったにもかかわらず第二次大戦の真実に迫ろうとするものが多く、私はいつしか映画監督に強いあこがれを持つようになっていました。
しかし、私が大学を卒業するころには映画はすでに斜陽で、時代はテレビの時代へと移っていました。しかし、地方都市ではテレビの放送は始まっておらず、両親も先生もテレビというものを見たことがありませんでした。
テレビが将来どんな職業として社会に定着するのかもよくわからないなかで、私は映画の向こうにテレビを感じながら大学を卒業したように思います。とりわけ、戦後の日本は戦前からの脱皮と重なって、生活の場が日に日に変化していて、両親や先生も経験したことのないような職業や社会制度の変化が続いていました。
それまでは、一つの職業は30年から50年ほど続き、50年も続いた店は老舗として信頼されたものでした。しかし、最近では技術革新がはげしいこともあって、職業の寿命はさらに短くなっています。いままで一番安定していると考えられていた職業が、一夜にして消滅する事もそれほど珍しいことではなくなっています。そのような社会の変化がなぜ起こり、そのような時代にどう生きていけばいいのかを、今日は考えてみたいと思います。
2.労働集約型社会から知識集約型社会へ
「重厚長大」から「軽薄短小」へという言葉は、情報化社会の到来を示す言葉として使われてきました。一昔前までは目方や大きさで物の価値を計ることが多かったように思いますが、今の時代は価値が逆転して軽くて小さいものに、大きな価値があることが多いといわれます。「重厚長大から軽薄短小へ」という言葉には、価値の変化を示す多くの意味が込められています。
これは一つの例ですが、アメリカ西海岸にシアトルという町があります。ここにはボーイングという戦前からある世界最大の航空機製造会社と、マイクロソフトという戦後にできた世界最大のパソコン会社があることで有名です。
昭和9年(1934)に創業したボーイング社は、巨大な航空機製造会社で、いまでは世界のどこの空港でも、もちろん宮崎空港でもボーイングの旅客機を見ることができます。戦争中はもっぱら軍用機を作っていて、ボーイングの名前は戦時中から世界最大の航空機メーカーとして知られていました。現在の従業員の数は、17万5千人に上るといわれています。
3.マイクロソフト
一方、終戦から36年後、1981年(昭和56年)に、シアトルにマイクロソフトという小さなバソコン会社が創立しました。タイプライターと同じ文字盤のキーボードを持つパーソナル・コンピューターは、ボーイングに遅れること42年目にパソコン会社をシアトルに立ち上げたのです。
しかし、それから間もなくマイクロソフトの年間純利益はボーイング社を追い抜き、今では5.6倍の268億ドルにまで達しています。従業員の数は10万人弱ですから、ボーイングより7万5千人も少ない従業員で5倍を超える純利益を上げるまでになったのです。
まさに時代は重厚長大から、軽薄短小へ変化していると言っていいと思う。いまや巨大な航空機会社を、パソコンメーカーが圧倒したのです。
4.ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブス
それにしても、パソコン業界が航空機業界を抜いて最大の産業になった背景には、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブスという二人の人物のドラマティックな競争があったおかげといわれています。
この二人の若者の争いは、「ヒッピー」と「オタク」との戦いとして知られています。ジョブスがヒッピー、ゲイツがオタクでした。ジョブスはかじったリンゴの「マック」を次々に登場させ、新しい機種を発売するたびに世界中の町に長い行列を作ってきました。
一方、ゲイツはパソコンを事務機として着実に普及させて、世界中の事務所からタイプライターとタイピストを一掃したといわれます。
世界中のオフィスにパソコンを普及させたマイクロソフト社の社長ビル・ゲイツは、1994年から2006年まで、13年にわたって長者番付世界一となり、日本円で6兆円を超える世界一の大富豪になりました。
このように知識集約型の産業社会では、権力や財力よりも、知識や情報を軸に社会は回っていくことになります。まさに、重厚長大から軽薄短小の時代が到来したのです。
5.求められる人材
このような知識集約型の産業社会では、ますます高度な知識と能力が求められることになります。知識集約型といえば、高度な教育を受けた秀才の集まりと聞こえますが、必ずしも世の中はそれほど単純ではありません。
ジョブスはヒッピーで、ゲイツはオタクだったことを思い返してください。知識よりも創造的なひらめきが、時代を動かすということでしょう。
ジャーナリズムの場合、私がNHKの入社試験を受けたころの合格者は、大半が東大、早稲田、慶応の卒業生で占められていましたが、今は地方の大学卒業者も含めて毎年80校前後、海外の大学からも採用しています。
社会が求めている知識や経験は、時代とともに急速に多様化しています。両親や先生の知識や経験だけに頼らずに、大宮ハローワークのように、先輩をはじめ多様なアドバイスを聴くことは欠かせないことだと思います。
6.地球の未来
そして、最も大事なことは、人口問題や資源エネルギーの枯渇など、多くの深刻な課題を抱える地球のこれからのために、自分はどのような貢献ができるかを、自分で考えることが大事なことだと思います。
パソコンが登場したとき、一夜にして世界中のタイピストとタイプライターが消え失せたといいましたが、これからの時代の変化はもっともっと激しいものになると思います。
皆さんも多くの人の話を聞くとともに、ヒッピーやオタクにならなくてもいいですから、これからの時代に貢献できる道をそれぞれに考えてください。
地球人口は現在およそ81億とされていますが、人類がこのままの考え方でいくと、50年足らずで100億人を超えると推計されています。資源もエネルギーも食料も、いままでのままでは枯渇してしまいます。これまでの人類の歴史になかったような、新しい生き方を編み出さない限り、地球がもう一つ必要だといわれています。
皆さんは人類の歴史を学ぶだけでなく、若い柔軟な頭をひらめかせて、今までなかった生き方を編み出すことを求められていると思います。
つい最近のニュースでも、中国の習近平主席一行がシアトルを訪れ、ボーイング社とマイクロソフト社を見学したということでした。
どうやら、みんながシアトルには、次の世紀を解くカギがありそうだと思っているようです。
(参考資料)ボーイング社とマイクロソフト社
ボーイング社(1934年、昭和9年創設)
売上高 81,698ミリオンUSドル
営業利益 6,311ミリオンUSドル(63億ドル)
純利益 3、900ミリオンUSドル(39億ドル)
従業員 174、400人
マイクロソフト社(1981年、昭和56年創設)
売上高 77,849ミリオンUSドル(4億ドル)
営業利益 26、764ミリオンUSドル(268億ドル)4.5倍
純利益 21、863ミリオンUSドル(219億ドル)5.6倍
従業員 99、000人(75、400人)
②講師インタビュー内容
氏名:牟田圭佑氏
卒回:大宮54回卒
ご質問1:
本日の講義の内容を簡潔にお答えください。
ご回答1:
「弁護士」という職業(資格)は、ぼんやりとしたイメージは持っていても、具体的にどのような仕事をしているかを知らないという方が少なくありません。そこで、弁護士の普段の仕事の内容や、弁護士が担う業務の社会的意義等についてお話ししました。
弁護士の普段の仕事については、法律相談、裁判、交渉、法的文書作成、刑事弁護などのいわゆる法律事務があり、これらが法律に基づいて人対人のトラブルを予防・解決するものであることや、これら法律事務以外にも、弁護士会の会務や行政機関等の外部委員等への就任等を通じて公益的な活動を多数行っていることなどを説明しました。
また、弁護士がこのような法律事務を担うことや、罪を犯した疑いのある者の弁護活動を行ことから一般に理解されにくい「刑事弁護」が、社会の中でどのような意義を有しているのかを理解頂きたく、掘り下げたお話をしました。
ご質問2:
高校時代で1番思い出は何でしょうか?またのその理由を教えてください。
ご回答2:
生徒会総務委員長として、弦月祭をはじめとする学校行事や普段の学校生活に関して、先生方や同僚の役員達とああでもないこうでもないと議論を交わしたことです。
大宮の生徒会では、学校行事一つにしても本当に自分たちでゼロから計画立案をし、折衝し、実行するので、「段取りの良し悪し」を身をもって体験できました。
ご質問3:
最後に、現役の大宮高校生に何かアドバイスをお願いします。
ご回答3:
敢えて勉強のことについて述べます。
今、私は、高校生の時にもっと勉強していればよかったと、心の底から後悔しています。例えば、数学をもっと考えながら勉強すればよかった、化学を中途半端にしなければよかった、世界史・日本史はもっともっと知識を詰め込めばよかったと、反省しています。
なぜなら、高校までの勉強は、社会人として必要なあらゆる教養の下地であり、社会人として物事を考え、理解し、発信するための基礎体力であるからです。現に、今私は、「これは高校の頃に見たことがあるはずだ、なぜ覚えていないのか。なぜもっと勉強しなかったのか」と愕然とすることが多々あります。
今の勉強が何の役に立つのかわからず、今ひとつモチベーションが上がらないという方も少なくないと思います。ですが、上記のとおり、高校までの勉強は人生をより良く生きるために必要なものであり、決して大学に入る手段だけのものではありません。高校生の間に、少しでも多く勉強し、読書をし、知識を身につけて下さい。それが大学で、社会で、必ず活きてきます。
平成26年度弦月同窓会入会式が行われました。
平成27年2月28日(土)13:30から体育館にて弦月同窓会入会式が行われました。
普通科356名、文科情報科82名、合計438名が新たに弦月同窓会の仲間になりました。
式では青木会長の挨拶の後、代表の櫻屋透真さんに卒業記念品の時計が授与されました。
続いて、入会者を代表して渡久山志織さんが挨拶を行いました。
迎える同窓会の一員として非常に感動する挨拶でしたので、ご紹介したいと思います。
挨拶全文
ただ今は、私たち第六十七回卒業生の同窓会入会に際しまして、心強いお言葉をいただきありがとうございました。明日で私たちはこの宮崎大宮高等学校を卒業し、弦月同窓会の仲間入りをさせていただきます。長い伝統を持つ弦月同窓会の一員となれますことを心よりうれしく思います。
入学式から早くも三年の月日が経ちました。今振り返ってみると、私たちは多くの方々に支えられてきました。暗いうちから登校して机に向かう友人の姿に励まされて臨んだ朝の課外。行き詰まりそうになりながらの仲間のひたすら打ち込む姿に勇気をもらった部活動など。また、こうした私たちの努力を温かく見守り、時には厳しく導き、常に夢を応援してくださった先生方、そして家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
同窓会に入会するにあたり、受け継ぐという意味を考えてみたときに、私はある人物を思い浮かべます。その人物は、四世紀中国東晋の文化人で、書家として名を残す「王義之(おうぎし)」です。王義之の直筆の書は現在は失われています。しかしその真筆を模写した写本や石碑に刻まれた筆跡を紙に写し取った拓本などにより、王朝が移り変わり、時に戦乱の危機にさらされながらも、今日にその息づかいが伝えられ、書を志す多くの者の手本となっています。
このように、先人たちの足跡や志、そして追求した真理は、実態そのものが失われようとも、様々な姿で後世へと伝わり、それぞれの時代を生きる人びとの「確かな礎」となっていくものではないでしょうか。
いま私たちが生きている日本では、少子高齢社会の到来や、人口減少が現実のものとなっており、今後活力をどのように維持、発展させていくかが課題となっております。世界に目を転じますと、かつてない情報化社会となり、人や物の動きも国境を越えて活発に行われるグローバル化が年々進んでおります。地球温暖化の進行に歯止めを掛け、環境保全を図ることも重要な課題です。さらに最近では、豊かさの偏在、すなわち格差社会がもたらす様々な影響も指摘されています。
私たちはこれまでに経験のない時代を生き、課題と向き合っていくことになりますけれども、この伝統ある学舎で三年間を過ごすなかで、それぞれの道でそれらの課題に取り組み、社会に貢献していく基本的な知識や心構えを身につけることができたように思います。将来、宮崎、日本あるいは世界のどの場所で生活を営むこととなりましても、宮崎大宮高等学校で学んだこと、そして弦月同窓会の先輩方が受け継いでこられた志を私たちの「確かな礎」とし、新たな時代を切り開いていくために努力いたしますことをお誓いして、同窓会入会のあいさつといたします。
「平成27年度宮崎県ふるさと就職説明会」のご案内
この度、宮崎県と宮崎労働局の主催による「平成27年度宮崎県ふるさと就職説明会」が開催されます。対象者は、Uターン・Iターン就職を希望する一般求職者及び平成28年3月大学等卒業予定者となっております。開催場所は、東京、大阪、福岡の3会場で、時期は平成27年4月です。
詳細は、下記HP及び添付のPDFをご覧下さい。
「平成27年度宮崎県ふるさと就職説明会」ページは以下からご覧いただけます。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/rodoseisaku/shigoto/rodo/page00232.html
PDFファイルは以下からご覧いただけます。
H27宮崎県ふるさと就職説明会パンフレット表
H27宮崎県ふるさと就職説明会パンフレット裏
弦月同窓会員で興味のある方は、是非ご参加ください。